米株村ジャーナル編集長のインベスターHこと、ひーちゃん(@us_investor_h)です。

前回の米株村ジャーナルVol.24 から約1ヵ月が経ち、2018年・2019年初頭にトップランカーだったブロガー達は、IT 企業に勤めるエンジニアの転職スピードと同様の速さで入れ替わっていきました。

◆ 前回記事

この流動性については良いことだと感じています。それは競争こそがこの世の中を発展させ、成長を促し続けた源であることを歴史が証明しているためです。

さて、今回は新しく悪魔も巣食うことを諦めると言われている米国村の王座に新しく座った米株村の新しい顔「和製バフェット(@waseibuffett)さん」がどんな人物であるかを推察していきます。

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  「和製バフェット」という人物

 和製バフェットさんは2019年4月30日頃にブログ村に参加し、「和製バフェットのシークレットポートフォリオ」というブログのタイトルで米国株カテゴリに登録をしています。

ブログ村の紹介文では”自称天才投資家”であり”真の投資家”であること謳っており、非常に投資について自信があります。また、バフェット太郎(@buffett_taro)さんに対抗する記事を多く投稿していることから、バフェット太郎さんのアンチなのではないかと思っている方も多いと思います。

しかし、和製バフェットさんはシーゲル流の増配高配当オールドエコノミー企業+配当再投資+ディフェンシブ銘柄中心+優良企業オンリーで株式投資を始めています。つまり、始まりはバフェット太郎さんに近い投資スタイルだったのです。

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 和製バフェットさんは2017年の2月頃から投資ブログの執筆を始めました。主に風力発電・太陽光発電投資関連の記事を得意としており、他にも収益不動産物件を経営していることについて投稿しています。

株式投資では、個人ポートフォリオだけでなく、法人ポートフォリオも作っていることから資産規模を明かすことはしていませんが、かなりの資産を保有していることが読み取れます。(現在では毎月100万円前後を投資に使っているとのこと)

様々な投資に精通しており、さらに細マッチョ計画も立てていることから健康志向も高く、全体的に好感が持てる投資家であるのが印象的ですが、最近ではバフェット太郎さんにフォーカスした記事を投稿し、エンターテイメント性を出そうとしているように見えます。

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  分散投資から集中投資へ

 そんな自身の経験をブログで発信し続けた和製バフェットさんが、なぜ”急に”バフェット太郎さんをターゲットにした記事を投稿し始めたのでしょうか。

それは今まで和製バフェットさんが行ってきた米国株投資を紐解いていくことによってわかるかもしれません。和製バフェットさんは元々資産運用方針を国内=再生可能エネルギー、海外=米株式投資と定めておりました。

米国株式投資ではシーゲル流を主軸としており、連続増配高配当オールドエコノミー企業+配当再投資+ディフェンシブ銘柄中心+優良企業オンリーで景気に影響されにくい銘柄を選択していました。オススメしている本も下記のバフェット太郎さんがブログでオススメし続けてきた本と同一のものです。

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 ブログ発信を続けるうちに投資方針を開拓しようと、一部のタバコ銘柄とVYM, VHT, VDC, VGT, SPXL, BND, TMF などのETF に投資を行います。が、短期間で安定志向の株式投資に違和感を覚え始めます。そのきっかけにもなったのが、投資カービィ(@toushi_kirby)さん。

投資カービィさんと言えば、自身の失敗経験から「集中投資」をススメており、集中投資によって億を超える資産を築き上げています。和製バフェットさんはそんな投資カービィさんの有料Note やブログ読むことで、集中投資によって得られるリターンの大きさと複利の絶大な効果を実感します。

そして、リスクを取っていく投資スタイルを開拓していきますが、ディフェンシブ銘柄の長期投資から集中投資のスタイルに切り替えて間もないため、投稿している一部の記事に対し「今までの自分を否定しているのでは?」という意見があるのはこのためです。


  投資記録とエンタメの境界

 シーゲル流を参考にしながら時間をかけていくことによって確実にリターンを生み出す手法が、あまりに保守的なのではないかと感じ始めた和製バフェットさんは、少しずつリスクを取りながら集中投資へ切り替えていきます。

和製バフェットさんは2013年頃には+ 30% を超え、過去10年での平均は+ 13%  と、好成績を残しますが2018年には- 7% となります。ここでディフェンシブ銘柄だけでなく、ハイテク・グロース銘柄などもポートフォリオに加え始めたのでしょう。

同時期にブログ村の米国株カテゴリに登録し、Google アナリティクスサービスを使いながらブログ更新にも力を入れ始めます。和製バフェットさんが2017年頃に保有していた銘柄は、PM, MO, KO, PG, WMT, JNJ, MCD, XOM, IBM, T と、ほぼバフェット太郎10種と同様です。

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 つまり、バフェット太郎をターゲットにした記事投稿が増えてきたのは、投資スタイルやブログ更新頻度の変化によるものだと推察できます。

自身が参考にしてきたバフェット太郎さんと自身の投資スタイルが異なったものになってきたことや、PV 数を意識せず続けてきたブログのアクセス数がブログ村への登録によって伸びてきたPV 数を潜在的に意識するようになったのではないでしょうか。

和製バフェットさんの過去の記事を実際に読んでみて文脈・口調から、和製バフェットさんは基本的に温厚で向上心が高く、不労収入等でゆっくりとした自由な生活を目指しながら筋トレに精を出す「好感が持てるお兄さん」というのが本来の顔かもしれません。

バフェット太郎さんに対して、宣戦布告をしている記事についても、強気なキャラクターを演じているだけでそれらはエンタメの範囲であり、むしろ逆に今まで参考にしてきた米国株式投資ブログ界の将軍を相手に、力試しをしたいだけのチャレンジャーなのではないでしょうか。

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