インベスターHこと、ひーちゃん(@us_investor_h)です。
童話「アリとキリギリス」では冬に備えて餌を蓄えたアリが生き延び、夏に歌を歌って楽しく過ごしたキリギリスは死にました。
しかし、アリには働き者だけではなく、働きアリの法則というものが存在します…。
コンビニ業界はいま3強となっていますが、深刻な人手不足により24時間営業が難しくなりました。セブンイレブンの本部と加盟店の対立、フランチャイズ(FC )の背景などを見ていきましょう。
働きアリの法則
働きアリと聞くとすべてのアリが働いているように思えますが実はそうではありません。働きアリのうち、よく働くアリが2割、普通に働くアリが6割、何もせず見ているアリが2割と2:6:2になります。
よく働く2割のアリだけで食料の8割を集めてきます。一見すべてのアリがよく働けば効率よくなると思いますが、そうはなりません。
アリも労働によって疲弊し休みを取ります。すべてのアリがよく働いてしまうと一斉に休むことになるので、全体としての効率が下がります。
また、よく働くアリを排除しても残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体として2:6:2となります。
逆に、よく働くアリだけを集めても、一部がサボるため2:6:2となります。同様にサボっているアリを集めても2:6:2となります。
アリも人間と同じようにサボるんですね(笑)。人間と違うのはきっちり2:6:2になるということですね。
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本部との対立
ニュースに取り上げられたことで大きな論争となったセブンイレブンのFC オーナーと本部の対立。ことの発端は2月、加盟店である東大阪市のオーナーが人手不足などを理由に独自の判断で時短営業を行ったことでした。
これに対し本部がペナルティーや契約解除の方針を示します。しかし、この対応に一部加盟店で構成する「コンビニ加盟店ユニオン」が反発し、時短営業などを求めて団体交渉に応じるよう要求しました。
東京や岡山の労働委員会では事実上の労働関係があるとして団体交渉に応じるよう命じましたが、中央労働委員会ではFC 契約は本部と加盟店は独立しているとして団体交渉は認められませんでした。
とはいえ、結果として本部は考えを変えざるを得なくなります。本部は何がなんでも24時間営業を継続させようとしましたが、ニュースに取り上げられたことで、消費者の波紋が広がりました。
消費者の意見は必ずしも24時間営業でなくても良いという声が多かったのです。
これを受け本部は加盟店への制裁を取りやめ、時短営業の実験をすると発表しました。4月には混乱の責任を取るとして、経営陣の更迭にまで至りました。
FC の背景
FC 契約とはコンビニ本部のようなビジネスモデル(商標、標識、経営ノウハウなど)の提供者とそれに賛同した加盟店がパートナーとして、ともにビジネスを発展させていく仕組みで、法的には対等のパートナーという前提です。
そのため、労働法や下請法といった法的規制の対象ではないため、経済産業省は根拠法のない「任意の要請」としてコンビニ各社に人手不足を是正する計画づくりを要請しました。
話を戻し、ときは1970年代、コンビニの代表格セブンイレブンは名前の通り7−23時営業で便利な店として世に広まりました。
しかし、直営店では社員に早朝深夜の割増賃金を払うと採算が取れませんでした。
そこで、目を付けたのがスーパーなどのチェーン店に押されていた独立個人経営(食料、酒・よろずやなどの零細小売店)のお店でした。
既に店舗が存在しているため改装費だけで店舗を確保することが出来、商人としての経験もあります。さらに、業績が低迷していたため新しいことを始めなければ生き残れないという危機感がありました…。
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