インベスターHこと、ひーちゃんです。

2018年の後半から5G を意識している投資家は多いと思います。私もその一人でT を1年中一度も手放さず持っていました。もちろん配当やリスクヘッジ狙いということもありますが、来たる5G の時代に備えています。

T をはじめとした、他通信企業も5G を見据えた設備投資などを行っており、目前に迫る次世代モバイル通信規格 5G に向けて、ストリーミングサービスへの対応にも追われています。

衛星放送や、ケーブルテレビが主流だった時代は5G によってネット放送へ乗り換え(コードカット)られるようになり、その傾向はますますが加速されることが予想できます。

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  コードカットの脅威

 コードカットとは、衛星放送やCATVからNetflix やHulu などのネット放送への乗り換えのことです。

このコードカットの流れは近年さらに勢いを増しており、影響は最大手のコムキャストだけにとどまらず、同2位の米チャーター・コミュニケーションズも加入者が7万3000件減少しており、影響が広がっています。

コムキャストのCEO ブライアン・ロバーツさんは「(ネット放送との)競争から加入者が減少することは予想済み」と強気の姿勢を見せていますが、加入者増の対策案は特に示していません。

それどころか、ロバーツさんこのように話していました。
 短期的には加入者減に直面するが、オーバー・ザ・トップ(OTT)と呼ばれるインターネット経由の映像配信や、ユーチューブTVのような仮想放送事業者(vMVPD)の普及が進めば、より質の高いブロードバンドサービスが必要になる。

 弊社が所有する米NBCユニバーサルのビジネスも拡大する。長期的には大きなチャンスだ。

 (引用元:米放送業界に激震、5Gで始まる「コードカット」)

このように、放送事業者もブロードバンド事業者への転身も考えているのではないかと、コードカットの脅威に焦っていることが感じ取れます。

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  対策する企業

 CATVサービスの「ディレクTV」を運営するAT&T もコムキャストと同様の立場にいますが、加入者が減っているわけではなく、顧客単価の高い「DirecTV(ケーブルTV)」から、単価の安い「DirecTV Now(ネットTV)」へ視聴者が移っているようです。

そのため、AT&T のエンターテインメント部門の過去売り上げで見ると、前年比で10億ドル、9%の減少しています。しかし、これはコードカットの対策としては抜群だったのではないかと思います。

いずれCATVや衛星放送は、ブロードバンド放送に飲み込まれることは明白です。


それに対し、柔軟に行動し売り上げの減少を無視して既存顧客の流出を抑えたAT&T の行動力には拍手喝采をしたいところです。

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 この背景には、AT&T が5Gへの設備投資を加速させていることによる余裕があるのではないでしょうか。

先行整備地域12マーケットのうち、4マーケットで年内のサービス開始を予告し、去年の設備投資額は約220億ドル超でした。

都市部のモバイル5G が動きだしています。さらに来たる次世代通信5G の動向から目が離せません。


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