皆様、おはようございます。
インベスターHこと、ひーちゃんです。

 需要と供給のお話を覚えていますでしょうか。

 「需要と供給が均衡した」というお話は以前にしました。今回はその少し続きについてお話をしようと思います。
マーケットメカニズム なお話。

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 絶対価格 と 相対価格

 まず、「絶対価格」と「相対価格」について解説します。

絶対価格
 財や、サービスの価値を貨幣額で表示したものを示します。別の名を「貨幣価格」です。

 例えば、リンゴが一個 100円、ナシが1個 200円、パイナップルが1個 300円だとします。これは商品の価格であり、貨幣によって表示された「絶対価格」になります。つまり、ある商品一単位が、何単位の貨幣と交換されるかを示しているということです。

相対価格
 財や、サービスの価値を貨幣で表示するのではなく、相互の交換比率で表示したものを示します。

 例えば、先ほどの果物の例をもとに相対価格を考えてみましょう。ナシ 1個とパイナップル 1個は、何個のリンゴと交換ができるでしょうか。まず、ナシとパイナップルのそれぞれの絶対価格と、リンゴの絶対価格に対する比率、つまり、200 : 100, 300 : 100と考えるとわかりやすいですね。これは、ナシ 1個でリンゴを2個、パイナップルでリンゴ3個と交換ができるということになります。この比率で表したものが「相対価格」です。

 この商品価値を比較するときに基準となる商品を「価値尺度材」と呼び、ある商品A 、商品B 一単位が何単位の価値尺度材と交換可能かを示しています。


 需要と供給の均衡

 会社の経営者目線で考えると、高く売れるものは儲かるので、よりたくさん作ろうとし、値段の下がったものはあまり儲からないので、供給を減らそうとするのです。これでは一見、需要と供給が成り立たないように見えます。

 しかし、それではマーケットが成り立ちませんので、需要側が消費したいと思う数量を、ちょうど供給側が生産するようにする必要がでてきます。

 消費者と企業は別にどこかで一緒に消費計画や生産計画を相談しているわけではありませんが、共に先ほど解説した「相対価格」を見ながら、それぞれ需要計画や生産計画を立て、実行していると言えます。

 それで、需要と供給は一致し、需要と供給が均衡した状態となるのです。

 この均衡状態である限り、消費者は買いたいと思っていた量を買えますし、会社のほうは売りたいと思っていた量を売ることができます。ここには品不足も売れ残りもありません。

 このようにマーケットを通じて、このような需要と供給のマッチングが実現しているから、私たちの生活では欲しいときに欲しいものが手に入るわけですね(*´▽`*)

 では、なぜこのような需要と供給のマッチングが上手くいくのかをもう少し詳しく考えてみましょう!

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 一般均衡

 需要と供給がマッチングさせられる状態、需要と供給が一致した時の価格を「均衡価格」と呼びます。

 例えば、ある会社がリップクリームを売りたいと考えます。そのリップクリームは価格が高く、消費者がなかなか買ってくれません。それに対し、消費者は高すぎてあまり買ってくれませんでした。この時売れ残りが出ますので、リップクリームは値崩れをします。

 そして、値段が下がってくると企業側は供給を減らし、需要側は需要を増やすため、過剰供給はだんだんと改称し、価格は均衡価格に近づいていきます。

 逆にリップクリームの価格が安く、需要が供給を上回っている場合を考えます。品不足な商品の値段は通常上昇していきます。そうなると、需要側は徐々に減っていき、供給側が増えていきます。この場合も価格は均衡価格のほうに受かって調整されていくのです。

 商品に対し、需要過剰のときや需要過剰のとき、つまり不均衡の状態は、マーケットメカニズムがうまく働いて、やがて需要と供給がちょうど一致するようになっているのです。マーケットはこのように需要と供給をうまく均衡させる機能を持っているのです。

 このような需要と供給をマッチングさせるマーケットの機能はあらゆる市場取引で可能な商品やサービスについても適用できます。つまり、全ての商品やサービスについて、需要と供給の調整機能が動いているということです。

 仮に今すべての市場で需要と供給の一致(均衡)が実現したとしましょう。この状態は「一般均衡」と呼びます。

 逆に一つの商品について、需要と供給が一致することを「部分供給」と呼びます。

 このように一般均衡においては、消費者と生産者が折り合いの付くところで最終的な資源配分が決められています。一般均衡が成立している状態は、経済学では「パレート最適」と呼ばれます。

 私の生活はマーケットメカニズムの物凄い力により、需要と供給が調節され、一般均衡が実現されている世界に限りになく近いと言えます。

 投資をするうえでも、投資候補の企業がどのような商品やサービスを売り出そうとしていて、その供給に対する需要がどれくらいあるのかを常に考えながら投資することを心がければ、さらに良い投資ライフを過ごすことができるでしょう!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。m(_ _)m
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