インベスターHこと、ひーちゃんです。

水とダイヤモンドのパラドックス」のお話はご存知ですか?

少し長い話になるので、2記事に分けて話をしていきます。経済学では、非常に大事な考え方であるため、ぜひ理解をして役立てましょう。

本記事でメインとなるのは「使用価値」と「交換価値」によるパラドックスです。

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  憧れのダイヤモンド

 ダイヤモンドは昔から富の象徴であり、人々のあこがれと妬みの的でした。ダイヤモンドだけが輝けるものではないですが、なぜかダイヤモンドの輝きには特別な価値があるように感じられます。

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 しかし、ダイヤモンドというのは同じダイヤモンドでも、ピンキリの価値の違い、品質と種類があることは有名です。一般にダイヤモンドの価値を決めるものはカラット、カット、カラー、クラリティの「4C」になります。

カラット
 カラットとは一般に宝石の重量を決める単位です。ダイヤモンドについては5カラット以上の超特大サイズから2〜1のよく見られるサイズ、1カラット程度以下の微小なサイズまで、いろいろなサイズがあります。

カット
 カットにはさまざまな加工技術があり、一つ一つの出来栄え違います。

カラー
 カラーにはピンクやブルーかかった特殊な色を除いては、なるべく無色透明が好まれていますが、ここについては個人の趣向によるかと思います。茶色かかったブラウンダイヤモンドもありますが、人気はあまりないといえます。

クラリティ
 クラリティとは内放物や瑕が相対的にどの程度少ないかを評価する基準になります。簡単に言いますと「透明度」です。クラリティグレードが最高の評価のダイヤモンドは、市場にはほぼ出回っていませんが、実は評価者のさじ加減によります。

この4Cを見極める目は簡単に手には入りません。

アマチュアとプロには、天と地ほどの差があり「アマの目には、ほとんどのダイヤが完璧な宝石に見える」と言われているほどです。

プロはルーペと呼ばれる特殊なメガを用いて、微細な傷や微小な泡を見ていることからも、「このダイヤは。このように非常にきれいですー。」とダイヤモンドを手に持って、裸眼で違いを説明してくる店員はその時点で適当なことを言っているのです。

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  生活必需品の水

 水は私たちの生活で絶対的な必需品となっています。水がなければ生きていくことはできません。

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 食べ物を口にしなくても個人差はありますが、約3週間程度は生きていきれるとされていますが、水を飲まないと3日ともちません。

 体が水分不足に陥り、体内の水分の役6%が減少すると体内での水分の調節ができなくなり、約10%が減ると危機的状態、約20%では死に至ります。

命に係わる役割を果たす「水」は、私達の生活の中で一番価値があると言えるでしょう。

 価値の違い

 ダイヤモンドと水には同じように価値があります。この2つを比べることに意味があるのかと思われる方もいますが、価値とは何を基準にしているかにすぎません。

 ではダイヤモンドの値段の高さを水の量で測ってみましょう。1カラットの標準型ダイヤモンドが40万だとします。私が日ごろ口にしている水道水 (水道水を飲めないという人はいますが、いったん論外とします。)は、 1立方メートルの水道水は約200円になります。その水を40万になるようにすると約2000倍の2000立方メートルになります。

ダイヤモンドは比べるまでもなくとても高価と言えます。

 高いダイヤモンドがなくとも普段の生活に困りませんが、安い水はなければ人間の生命自体が危うくなります。この価値の違い、水とダイヤモンドのパラドックス(逆説)については「経済学の父」アダム・スミス(1723〜1790年)が「ダイヤモンドと水のパラドックス」について次のような鋭い観察をしています。

ここで注意すべきことがある。

 価値という言葉が2つの意味を持っているのである。それは時にはあるものの効用を表し、時にはそのものと交換に他の物を購買できる力を表す。

前者は使用価値、後者は交換価値と呼んでいいだろう。使用価値は最大であるのに、交換価値がほとんどまたは全くないものがしばしば存在する。

これに反して、交換価値が最大であるのに、使用価値がほとんど、または全くないものがしばしば存在する。

水ほど大切なものはないが、水と交換に買えるものはほとんどないし、得られるものもほとんどない。

これに対して、ダイヤモンドは使用価値がほとんどないのに、それと交換に他の物がたくさん得られることがしばしばある。

(『国富論』第1編4章)


 今回の話を少しまとめますと、スミスさんの考えでは「使用価値」とは使用することを目的とし、得られる便益の大きさを表しており、「交換価値」とは取得することを目的とし、その取得に必要となった費用、労働量の大きさを表すということになります。

使用価値
 効用があり、うまい、役に立つ

交換価値
 交換すれば、ほかのものが入手できる

 現代の物の価値は「需要」と「供給」で決まり、需要と供給はその時代の環境によって左右されます。「交換価値」では人間が生きるために物に価値を付けたわけではないため、本質的な価値は測れないということがわかります。

皆さんにとっての価値には様々な基準があるかと思います。ぜひ、本質を見抜いて物の価値を見極めていきましょう。


◆続きの記事
[Part 2/2]水とダイヤモンドのパラドックス  〜限界効用と総効用〜


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