インベスターHこと、ひーちゃん(@us_investor_h)です。

世界には2種類の人間しかいません。飲み物を買って飲む人と水筒を持参して飲む人です。これらの違いはゴミが出るか出ないかです。また、前者は経済的にも圧迫をしています。

今に始まったことではありませんが、環境面から見てプラスチックの使用に冷たい視線が降り注いでいます。世界的にプラスチック使用削減の流れがあり、日本企業も対応を迫られています。

また、6月下旬のG20 首脳会議の議題にもなる予定です。プラスチックにおける世界の動きと日本企業をみていきましょう。

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  世界の動き

 欧州連合(EU)は2018年、ストローなど10品目でプラスチックを禁じる法案を採択しました。30年までに全ての容器・包装の再利用を可能にする方針を掲げています。

バーゼル条約の改正によりプラスチック容器などの有害廃棄物の国境を超えた移動の規制が厳しくなり、21年から輸出も難しくなります。

米国のスターバックスではプラスチック製ストローを段階的に廃止するなど消費の現場でも関心が高まっています。

P&G では、海洋プラスチックごみをリサイクルしてボトルに使用、仏ダノンは25年までに全ての包装容器を環境配慮素材にする方針を掲げます。

  日本企業

 世界的なプラスチック使用削減の流れを受け、日本企業の65%が削減などの対応を実施・検討中です。これは、欧州の規制や環境への配慮を重視する投資「ESG 投資」の広がりが影響しています。

日本は再利用する廃プラの過半を発電燃料に使うなど脱プラに消極的でしたが、温暖化ガス排出の課題も抱えることからここにきて脱プラの動きが強くなっています。

プラ削減の影響を受ける企業178社のうち38%に当たる67社が代替素材の試作などを始めています。以下が主な企業になります。


・東レ
 廃ペットボトルから機能性繊維を作る技術の開発

・東洋紡
 薄くても耐久性が高い包装材の提案

・王子HD
 生分解性プラスチックや代替紙製品

・資生堂
 生分解性プラ性の化粧品容器をカネカと協力し開発。カネカは25億円投じ生分解性プラの生産能力を1千トンから5千トンに増強。将来的に10万トンを目指します。

・サントリーHD
 2025年までに過半のペットボトルに再生素材を使う

・アサヒグループHD
 容器の環境配慮素材の平均含有率を30年までに60%に

・花王
 リサイクル可能なフィルムタイプの包装容器

・レンゴー
 セロファンによる代替品
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  巻き返しの可能性と懸念

 日本企業は家電や情報機器で国際競争力を大きく落としていましたが、素材分野は自動車産業とともに炭素繊維などの高機能材を中心に優位性を保っています。

自然に分解される特殊樹脂や紙由来の素材など、脱プラは日本企業にとって商機となります。しかし、懸念もあります。ESG 投資の広がりにより18年のESG 投資の運用残高は世界で30兆ドル(約3300兆円)と上り調子です。

日本は欧米に次ぐ3位市場ですが、プラ削減の動向により消費者のプラ離れが進めば株式市場での評価が下がる可能性もあるという懸念があります。

現状、特殊プラは通常のプラの数倍高いですが、そこは日本の技術の見せ所になるでしょう。いち早く通常のプラと同じくらいの値段にすれば、世界シェアも狙えるかもしれません。


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