インベスターHこと、ひーちゃん(@us_investor_h)です。

「やられたらやり返す倍返しだ!」。あるドラマのセリフですが、この言葉にはすっきりするという意見がある一方、ちょっと違うのではという意見もあります。

米中貿易摩擦はまさにそんな「やられたらやり返す」という状態になっています。先日も米国が中国製品に25%の関税をかけ、中国側も米国製品に25%の関税をかけるという報復合戦が行われています。

米中貿易摩擦の米国側、中国側それぞれの考えを見ていくと共に株式投資でどのような影響があるのかを考えていきましょう。

bietyudak

  米国側の考え方

 きっかけは2018年3月、米国の通商法301条に基づく対中制裁措置の発動でした。今までも問題を抱えながらも特定の分野の摩擦に済んでいましたが、今回は世界経済に影響が出るほどまでに大きくなってしまいました。

米国側の考えは言うならば「中国異質論」。経済のブロック化によって第二次世界大戦の一因になったことを反省して、市場開放と市場主導など貿易の自由化を原則としたWTO ができました。

中国は2001年に加盟し、自由貿易、世界貿易体制を守ると唄っていますが、実際は国有企業が経済に大きな役割を果たしており、政府と中国共産党が重要生産要素の価格をコントロールしている状態です。

m_toyokeizai-258925

 また、一部の経済分野で依然として貧困と戦っていることを理由に、世界貿易の自由化に貢献しなくてよいと主張しています。

中国は常に「ウィンウィン」の関係を目指していると言いますが、産業政策を通じた補助金を国内の特定産業に提供し、生産過剰を引き起こす可能性があります。

生産過剰は中国からの輸出を通じて世界経済にダメージを与え、競争相手を経営困難に追い込んでしまいます。一方、中国はWTO に加盟することで巨額の利益を得ているため、米国側からすると中国は言っていることと、やっていることが矛盾しているのです。

Sponsored Link


  中国側の考え方

 対する中国側の考えは言うならば「中国脅威論」。米国が貿易戦争を仕掛けた目的が、自らの覇権の地位に挑戦する中国を抑えることで、「中国異質論」は言い訳に過ぎないというものです。

米国の戦略はライバルを作り競争することですが、自国の世界一の座を脅かそうとする国に対し総力を挙げて抑え込みます。

かつて米国はソ連や日本に冷戦を仕掛け急速に成長する国を抑え込んできました。

20180703144432

 結果、ソ連は崩壊し米国は「歴史の終わり」を勝ち取ったと自画自賛しました。日本には自主輸出規制やプラザ合意とそれに伴う円高を受け入れさせ、失われた20年に陥りました。

今まさに「中国が対象になった」と主張します。これが中国の考えです。総じて考えると両者とも結局は自身の主張を曲げるつもりは無く、自身の主張を正義としているように感じます。

米中のやり取りは非常に米国株市場への影響度合いは”大きい”です。つまり、直近の米国株市場では米中報復合戦の報道一つで多き揺れ動くことが予想されます。そのため現時点ではエントリーポイントがあっても検討フェーズを長めに考えていきたいと思っています。


  タカ派とハト派

 米中貿易戦争を巡って中国では2つの考え方があります。それが「タカ派」と「ハト派」です。まずタカ派の意見について見ていきましょう。

タカ派は基本的に中国経済の実力を高く評価し、貿易戦争において、米国に勝てると確信しています。また、この貿易戦争は逆に中国の資本、人材の流出を防げると期待しています。

  • タカ派
    • 中国共産党の高い指導力と民衆の愛国主義精神による高い社会組織力
    • 米国よりも自力で生産できる産業構造を持っている
    • 国土面積、人口、GDP 規模が巨大

hatotaka1

 続いて、ハト派の意見を見ていきましょう。タカ派に対し中国が現在の実力では、貿易戦争に勝てないと判断し、米国の要求を受け入れることを機に改革開放を加速させるべきと主張します。

  • ハト派
    • 米国への輸出依存度が高く、米国よりも大きなインパクトを受ける
    • 中国政府は摩擦の原因となる問題解決に努めるべきである
    • 中国は知的財産権の保護を強化すべき

国同士の問題は複雑で難しいです。難しいことを難しく考えるのは誰でも簡単にできます。それよりは私たちは難しいことを簡単に考えていく必要があります。

茅誠司先生の小さな親切運動を知っていますか?これは一人の人間が他の人に小さな親切をすれば、その他人が友人や他の人に小さな親切をし、またその人が小さな親切を…。

このように小さな親切が広がり親切の総量が多くなり、結果として大きな親切が生まれるというものです。悪いことではなく善いことを「倍返し」して欲しいものですね。


↑ ぜひ宜しければ米株村での応援をお願いします☆
Sponsored Link