インベスターHこと、ひーちゃんです。

前回記事からの続きになります。IBM は1960年代に、ビジネスの成功にはコンピュータが欠かせない要素であると世界に示し、コンピュータ産業を大きくリードしました。

この頃からIBM は、現代でも利用され続ているコンピュータ技術に必須なテクノロジーをどんどん生み出していきます。

IBM は毎年5,000 件近い特許を取得しており、2017年では驚異的な9,000 件を取得、米国特許取得数でみると24年連続 No.1の取得件数となっています。

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  研究機関の顔を持つIBM

 例えば、DRAM と呼ばれるコンピュータなどに使用される半導体メモリもその一つです。これは、コンピュータの主記憶装置やテレビやデジタルカメラ等、様々なデバイスの内部作業用記憶として用いています。

DRAM の存在によって保存した情報へのアクセス・スピードが飛躍的に向上し、コンピュータをさらに快適に使用できるようになりました。

DRAM は安価で小型かつ大容量でありながら消費電力の少ないコンピュータ・メモリーの普及に貢献しています。

他にも、IBMによる発明によって現金自動預け払い機(ATM)やハードディスク、フロッピー・ディスク、磁気ストライプカード、リレーショナルデータベース(RDB)、SQLプログラミング言語、バーコード等、様々な技術が生み出されています。

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 歴史から見ると1937年に発表された「IBM 805自動採点機」によって、IBMは学力測定システムのパイオニアとなりました。

このマシンは手動で解答用紙を採点する場合と比べて、大幅な時間短縮と精度向上を実現しました。「○を鉛筆で塗りつぶしてください」というおなじみのフレーズは、この画期的なマークシート読み込み技術によって世界中に広まりまったのです。

米国政府が機械を使って大勢の就職希望者の受け入れに対応できるようなったのです。

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  画期的な技術の発明

 角ばった長方形のカードに穴が開いたパンチ・カードは、会計機誕生当初からデータの記録、保存媒体として利用されてきました。

1920年代までにIBM がデータ処理業界を席巻するようになると、IBM 製マシン専用であったパンチ・カードは世界的な業界標準となりました。 それから8年後の1928年にはIBM がカードのデザインを刷新し、より多くのデータを記録できるようにしました。

そして、1950年代から1970年頃にかけ、 IBMのパンチ・カードは情報を保存、活用するための主な手段として企業や政府機関によって使われるようになり、本に次いで最も耐久性があり、広く普及したデータ格納媒体となったのです。

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 世界初のハードディスク・ドライブは家庭用冷蔵庫を横に2つ並べた位の大きさで、24 枚のディスクを毎分1,200 回転させ、毎秒100,000 ビットの速度を実現しました。

IBM RAMAC (Random Access Method of Accounting and Control)と名づけられたそのハードディスク・ドライブによって、急速にデータを結合/照合し、情報を1ビットずつランダムに読み込み/変更するなど、企業はデータの新しい活用手段を手に入れたのです。

そして、RAMACはIBM 製磁気テープ装置と同時に1956年に発売され、データ・ストレージ産業を飛躍的に発展させました。

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 IBM は1969年、CIAからIDカードの制作を依頼されていたIBMの技術者フォレスト・パリーさんはある問題を抱えていました。

磁気テープとプラスチックをうまく接着することができなかったのです。様々な接着剤を試したが、どれも上手くいかず、磁気テープは接着剤によって変形してしまったり、磁気特性が変化してしまい、使い物にならなかったのです。

研究室で行き詰まったパリーさんは、自宅に帰りってちょうどアイロンをかけていた妻に相談したところ、アイロンで磁気テープを接着してみてはどうかと提案されたのです。

そこで試してみたところ、、、なんとうまく接着させることに成功したのです。

これによって生み出された磁気テープは小売業界の店頭端末とデータネットワークに導入されたことで、「クレジット・カード」の普及が世界的に加速させ、商業の様相は一変させたのです。

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  小型化による普及

 IBM が様々な研究結果を発表する中でも、フロッピー・ディスクの一般消費者への浸透は開発したIBM の技術者たちでさえ予想できませんでした。

フロッピー・ディスクはもともと、IBMのシステム/370メインフレームのデータをより効率的に管理するために開発されました。

しかし、サイズが小さく、限りなく増えていくデータ量に対応が可能なこのフロッピー・ディスクは、すぐに小規模なシステムにも使われるようになりました。

使い勝手、耐久性、柔軟性に優れていたフロッピー・ディスクは瞬く間に世間に広まり、当時普及し始めていたパーソナル・コンピュータの理想的な記憶媒体として完全に定着したのです。

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 IBM は1974年、SNA(Systems Network Architecture)を開発しました。

これはコンピュータを接続するためのネットワークで、以後20年もの間、SNA はデータ処理において最も使われるシステムとなっています。

そして、1975年には、デスクトップコンピュータ「IBM 5100ポータブルコンピュータ」が発表され、それから数年後の1981年には、IBMパーソナル・コンピュータ「IBM 5150」が発表されています。

IBM 5150が発売される20年前まで、IBM製コンピュータには900万ドルの値が付けられたものもあり、運用には空調完備で4分の1エーカーもの広さの設置面積と60人のスタッフが必要でした。

IBM PC はその動作スピードだけでなく、一般家庭にも導入可能な価格を実現したコンピュータとなったのです。このIBM PC は世界中のビジネスを変革し、その1年後にはタイムズ紙に「Person of the Year」として賞されています。

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IBM 5150


  米国特許取得数24年連続No.1

  1982年には、産業用ロボットシステム「IBM 7565」「IBM 7535」を発表しました。

この時IBM は、AML(A Manufacturing Language)を開発しており、「AMLは、ロボット制御向け言語としては最先端である」と自負していました。

1983年には、「System/36」をリリースし、カラーディスプレイを備えたものはミッドレンジコンピュータとして広く普及しました。

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 1990年代のIBM は多くのコンピュータを生み出しています。例えば「IBM Enterprise System/9000」「IBM RISC System/6000」「ThinkPad 700c」などです。

このThinkPad というのは、IBM のスローガンでもある「THINK」から名づけられたノートパソコンになります。

現在はLenovo に買収されてしまっていますが、Thinkpad シリーズは今でも多くのエンジニアに愛されています。何を隠そうこのインベスターHもヘビーThinkpad ユーザで、ノートパソコンはもちろん、自宅・会社のキーボードに関してもThinkpad を使用しています。

2000年代にはさらにIBM はデスクトップPC「NetVista」ファミリを発表し、一体型PC「NetVista All-in-One」、縦型PC「NetVista Legacy-Free」、インターネットアクセス端末「NetVista Internet Appliance」、シンクライアントの「NetVista Zero-Footprint Thin Client」で構成されたモデルでした。

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 IBM の歴史を追ってみて現代コンピュータが社会インフラになるためには必ず必要だった企業であり、現代でも様々な特許を通して世界を支える、変えるための仕事をしていることがわかりました。

歴史からIBM は逆境に立たされている状態だったとしても、その企業文化や今まで培ってきたノウハウによってそのピンチの状況を跳ね除けることができるパワーがあると言えます。

短期間的に株価は下がっていますが、必ずとIBM は不死鳥のように復活し、私達のようなIBM を応援している投資家に大きなリターンをもたらすでしょう。

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【IBM】歴史が語るブランド力の強さ。「THINK(考えよ)」の文字を掲げた小さな事務所から始まった100年の軌跡。



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IBMを世界的企業にしたワトソンJr.の言葉
 IBMの創業者、トーマス・ワトソンの息子である著者が、IBMのCEO(最高経営責任者)時代に著した経営書。絶版だったものを復刊した。